本屋大賞小説 “主人公:成瀬あかり” から学ぶ 〜忠の精神〜

最近、「成瀬は天下を取りにいく」という小説を読みました。

4月に2024年度本屋大賞を受賞し、2024年7月現在、続編と合わせて累計80万部を達成しています。

主人公である”成瀬あかり”の独特なキャラクターが、この小説の人気を支えています。

小説の割に大きな展開がなく、実際に滋賀県大津市に存在する街、「膳所ぜぜ」を物語の舞台にしているため、「もしかして”成瀬みたいな人”が現実にいるかもしれない」という感覚になります。

”成瀬”は色々な目標を掲げて、こつこつ挑戦するのですが、目標達成に執着しすぎて周りが見えなくなったり、感情的になったりすることはありません。

この点は、普通の青春小説の主人公とは違うところだと思います。

また、周りから見ると奇抜と思える挑戦も、本人の中では筋の通った理論があり、それなりに納得させられてしまいます。

天元教では、『南無忠孝妙法典なむちゅうこうみょうほうてん』という唱題を教わっています。

成瀬からは『「忠」とはこういうこと』ということを学べる気がしています。

このキャラクターが人気を集めているということは、自身の中に『忠』の精神が欲しいと思っている人が多くいることを表しているのかもしれないと思いました。

シリーズ3冊目も執筆中との噂で、今から発刊されるのが楽しみです。

ひろすけ 30代 1児の父
天元教の唱題しょうだい南無忠孝妙法典