最後の親孝行

  • 2025年7月3日
  • 2025年7月3日
  • 感謝
  • 21回
  • 0件

里の母が老衰のため、95歳で亡くなりました。

私は、三人姉妹の長女で、両親は、私に家を継いで欲しかったと思います。

今から50年ほど前の話になりますが、父が52歳で急逝しました。

当時私が付き合っていた主人が長男であるため、妹が婿養子をもらい、母は、妹夫婦と暮らしていました。

そのことで私は、母と妹に対して、負い目を感じ、いつか親孝行がしたいと思っていました。

主人の父母を看送り、里の母への親孝行ができる時間が取れるようになり、月に2~3回、車で片道一時間半かけて里の母の所へ行き、食事に誘い、ドライブを楽しんだりしていました。

去年の9月に、母が圧迫骨折で入院してからは、週一回の頻度で見舞いに行きました。

母は笑顔で迎えてくれ、持参した好物を一緒に食べながら、話し相手になりました。

ところが、この4月半ばに、容態が悪くなり、私はさらに足しげく病院に通うことになりました。

丁度、長年勤めていた仕事を辞めたところでしたので、いつでも病院や天元教に行けるのは、神様の計らいと思い、ありがたかったです。

死期が近づいている人に、仏がすがってくることが多いと聞いていますが、まさにその通りで、母に、色々な仏が縋って来ていました。

その度に成仏供養をしていただくと、母の顔付きや、表情がすこぶる良くなったのが、はっきりわかるのです。

母自身も、自分の体調が良くなったのは、「供養のおかげだね」と言いました。

そして、母は、苦しむことなく、息を引き取りました。

母の最期のひと月の間、できる限りの親孝行ができたことは、とても嬉しく、神々様に感謝しています。

Ms.K 70代女性

【仏の縋りについて】
子どもと学ぶ『天元教のみちしるべ』⑤仏のすがり