里の母が老衰のため、95歳で亡くなりました。
私は、三人姉妹の長女で、両親は、私に家を継いで欲しかったと思います。
今から50年ほど前の話になりますが、父が52歳で急逝しました。
当時私が付き合っていた主人が長男であるため、妹が婿養子をもらい、母は、妹夫婦と暮らしていました。
そのことで私は、母と妹に対して、負い目を感じ、いつか親孝行がしたいと思っていました。
主人の父母を看送り、里の母への親孝行ができる時間が取れるようになり、月に2~3回、車で片道一時間半かけて里の母の所へ行き、食事に誘い、ドライブを楽しんだりしていました。
去年の9月に、母が圧迫骨折で入院してからは、週一回の頻度で見舞いに行きました。
母は笑顔で迎えてくれ、持参した好物を一緒に食べながら、話し相手になりました。
ところが、この4月半ばに、容態が悪くなり、私はさらに足しげく病院に通うことになりました。
丁度、長年勤めていた仕事を辞めたところでしたので、いつでも病院や天元教に行けるのは、神様の計らいと思い、ありがたかったです。
死期が近づいている人に、仏が縋ってくることが多いと聞いていますが、まさにその通りで、母に、色々な仏が縋って来ていました。
その度に成仏供養をしていただくと、母の顔付きや、表情がすこぶる良くなったのが、はっきりわかるのです。
母自身も、自分の体調が良くなったのは、「供養のおかげだね」と言いました。
そして、母は、苦しむことなく、息を引き取りました。
母の最期のひと月の間、できる限りの親孝行ができたことは、とても嬉しく、神々様に感謝しています。
Ms.K 70代女性
【仏の縋りについて】
子どもと学ぶ『天元教のみちしるべ』⑤仏のすがり