私の母は晩年、認知症になり、施設に入居することになりました。
色々なことが少しずつできなくなり、言葉も出なくなっていきました。
そんな母でしたが、「ありがとう」という言葉だけは忘れなかったようです。
私が施設を訪問すると、介護士の方から、「お母さまの食事の介添えをさせて頂いた時にありがとうと言ってくださったんですよ。とても嬉しくなっちゃいました」と。
私が感謝しなければならないのですが、反対に感謝の言葉を頂くのです。
そして、最後の時を迎える日がやってきました。
知らせを受け施設に飛んでいくと、介護士さん、看護師さんたちが、母のベッドを囲んで、見守ってくださっていました。
涙ぐんでくださる方までおられたのには、胸が熱くなったことを覚えています。
母は神様への感謝の気持ち、支えてくださった方へ感謝する心を、この天元教の教えの中で学んでいたのですね。
ありがとうございました。
テンコさん 70代 女性